新電力切り替えのメリット
新電力の切り替えは、ご存じでしょうか。
テレビCMなどで、たまに放送されているので、知っている方もいるのではと思います。
しかし、メリットだらけの割に、まだまだ認知度が低いサービスですので、知らない、という方もいるかと思います。
そこで、電力切り替えのメリット、疑問点、不安の解消のため、記事を作ってみました。
まず、切り替えのメリットです。
月々の電気代が安くなります。そして、割と簡単な手続きで、切り替えが完了します。
まあ、メリットですから、当然ですね。月額の電気代が安くなります。
では、新電力に切り替えると、電気料金は、月々どのくらい安くなるのでしょうか?
これについては、住んでいる地域や、電気の使用量・使用状況によって個別に変動しますが、大体、5~15%程度安くなる可能性があります。
なんで、安いのか?
今までの東京電力などの既存電力会社は、発電コストを積み上げて、電気料金を決める「総括原価方式」という方法を採用していました。
かかった発電コストをそのまま消費者に転嫁、負担させることが出来て、当該地域を独占状態で守られていたため、電気料金がいくら高くなっても、顧客を他社に奪われることはありませんでした。
よって、正しい企業努力を怠り、安易に顧客負担を積み重ねた結果、高コスト体質に陥っていました。
電力会社の人件費は、高い傾向にありますね。
厚生労働省の統計によると、業種別で最も平均年収が高いのが、電力会社を含む「電気・ガス・熱供給・水道業」です。
人件費一つとっても、今までの電力会社は高コスト体質でした。
その点、新電力は違います。
電気の品質が全て同じであれば、勝負出来るのは電気の価格くらいです。
0.01円でも電気料金を安くするために、血の滲むような経営努力をして、コスト削減に努めています。
そのため、安く電気を供給できています。
これまで、日本の電気料金プランは、使う量に応じて単価が上がっていく「3段階制」を採用していました。使えば使うほど、お得になっていきそうですが、実はその逆で、多く使うと、割高になるように設定されています(過去のオイルショックが影響しています。)
これまで割高だった、3段階制の一番上の料金単価を大きく引き下げることで、これまでよりお得になるようなプラン設定をしています。元々の料金単価がかなり高く設定されていたので、値下げをするのは難しい話ではありません。
電力自由化前の電力各社は、3段階制料金の3段階目で利益の大部分を確保していたと言われています。逆に、1段階目は割安であるため利益はほぼ出ません(もしくは赤字) その証拠に、新電力各社も1段階目の料金の値下げにはなかなか踏み込めていません。
という電気料金の価格設定制度の見直しもしているため、電気料金が安くなっています。
利用が多い業種業態であれば、コスト削減メリットも大きいです。
新電力切り替えですが、月額の電気料金が高い工場、店舗、施設関係など、効果抜群です。
例:
工場(茨木県 食品加工)
契約電力 | 1,900kW |
使用電力量 | 4,612,460kWh |
年間電気料金 | 100,034,386円 |
切替後電気料金 | 84,929,866円 |
削減額 1,510万円(削減率15.1%)
病院(福島県 総合病院)
契約電力 | 600kW |
使用電力量 | 2,314,656kWh |
年間電気料金 | 48,279,986円 |
切替後電気料金 | 40,313,736円 |
削減額797万円(削減率16.5%)
飲食店(栃木県 ロードサイド店舗)
契約電力 | 130kW |
使用電力量 | 235,000kWh |
年間電気料金 | 5,400,000円 |
切替後電気料金 | 4,610,000円 |
削減額79万円(削減率14.6%)
介護施設(埼玉県 特別養護老人ホーム)
契約電力 | 212kW |
使用電力量 | 969,197kWh |
年間電気料金 | 19,049,616円 |
切替後電気料金 | 15,894,826円 |
削減額315万円(削減率16.1%)
この他にも、ホテル・旅館学校官公庁マンション・アパートなど幅広く対応可能です。
ご利用状況によっては最大40~50%程度の削減例もございます。
停電などのリスクは? ありません、電気の質は、変わらないです
安くなる、と言われると心配になるのが、「停電」のリスクです。
安い電気料金だと、差別されるのでは、と心配になりますよね。
これについては、一切心配する必要は、ありません。
全ての電力会社が、同じ送電網を使うので、特定の電力会社だけ停電が増える、ということは全く無いです。自分のオフィス、工場、家などが停電すれば、周りの家も同じように停電します。
また、仮に契約していた新電力が倒産したとしても、すぐに電気が止まってしまうことはありません。制度上、ちゃんと保護されるように決められています。
既に倒産した新電力もありますが、問題は起きていません。
供給される電気の「質」は、従来と全く一緒ですし、災害時も、既存電力会社と差別されることなく復旧されますので、ご安心ください。
新電力のデメリットはないの?
良いことばかりな気がする新電力の切り替えですが、デメリットはないのでしょうか。
何をデメリットと感じるか、ですが、特段これと言ってデメリットがないのが、この新電力の切り替えです。
ただ、そんなに電気代が下がらないケースが稀にあります。
電気の契約形態によっては、電気料金が下がらない場合があります。
一度、過去の電気料金の明細を用意して、見積を取ってみましょう。
料金が下がる見込みかどうか、すぐにわかります。
契約の流れ
まず、手元に電気料金の明細(検針票)を用意しましょう。
電気の検針票には「契約名義」「お客様番号(契約番号)」「供給地点番号」の3つの情報が書かれています。
申込みにあたっては、これら3つの情報が必要となるので、検針票を手元に置いておくとスムーズです。
次に、検針票を提出いただき、お見積書を作成します。
見積の内容にご納得いただけましたら、切り替えの申込書に記名捺印をいただきます。
数日程度で、電力切り替えの契約書が届きますので、ご捺印等をしたうえ、ご返送していただきます。
契約書を送っていただいてから、3-4週間程度で、電力が切り替わります。
特に、なにかする必要はありません。自動的に切り替わります。停電が発生するなどもありません。
電気料金見直しのご相談、お見積もりなどのご依頼はすべて無料で承っております。また、ご契約の際の初期費用なども不要です*。追加コスト無しで電気料金のコスト削減を実現できます。
いかがでしょうか。メリットの多い新電力切り替えですが、まだ認知度が低いです。
メリットが多いので、ぜひ、ご検討ください。