ベトナム不動産 購入手続き編
実際の購入手続きを見ていきましょう
まず、外国人の購入規制があることに注意しましょう。
ベトナムでは、外国人が不動産を購入する際、総戸数の30%までを購入することが可能です。
例えば、総戸数が100戸あるコンドミニアムの場合、30戸まで外国人が所有でき、残り70戸は、ベトナム人が所有となります。
また、一戸建ての物件も購入可能ですが、一つの地域で、最大250戸が、上限となっています。
外国人が、ベトナムの不動産を所有できる期間は、50年間に限定されています。
途中で所有権の更新が可能で、最大100年間の所有が可能になります。
個人で購入する場合は、賃貸に出すことが、可能です。
一方、法人名義で購入する場合は、賃貸に出すことが禁じられているため、投資目的で物件を購入する場合は、個人名義で購入することをおすすめします。
ベトナムでは、外国人が中古物件を購入することは原則的にはできませんが、外国人によって所有されている物件であれば、所有期間を引き継ぐ形で中古物件を購入することができます。
まずは、ベトナムの不動産を取り扱っている日本の海外不動産業者に問い合わせましょう。
通訳や日本語を理解できるベトナム人がいる場合、ベトナム現地の不動産業者を選択するのも、選択肢の一つだと思います。
ベトナム現地の業者ですと、無数のベトナム仲介業者が候補に挙がります。
現地に限らず、日本でもベトナム不動産売買の仲介業者があります。
その際、業者選択のポイントがあります。
- 日系の不動産業者かどうか
- 日本語または英語が話せる担当者がいるか
- 現地の大手建設会社、または、日系ディベロッパーの開発案件を取り扱っているか
- 購入後のサポートがあるかどうか
ベトナムで不動産を購入する際、まず、言葉の壁で戸惑ってしまいます。
ベトナムのマンション情報は、数が多く、日本のように、情報が整備されたまとめサイトのようなものも見かけません。
もしかしたら、ベトナム語で検索すると、出てくるのかも知れませんが。
なんとかネットで、情報を知ろうとしても、ベトナム語のみのマンション情報のサイトに行き当たります。
見てみると、かろうじて、値段らしきものがわかる一覧表は、読み取れます。。。
なので、未整備な情報に戸惑うことが多いです。その際に、日本語でしっかりと情報を整理し、購入プロセスを説明してくれる業者さんがいると、話がスムーズで、ストレスも少なく不動産購入を進められると思います。
また、なるべく信頼のおける、現地の大手建設会社や日系のデベロッパーが開発する物件を取り扱うエージェントを選ぶことも重要です。
ベトナムの建設会社であれば、大手建設のビングループが有名です。
ベトナムでは、資本力の弱い中小規模の建設会社の場合、資金難や倒産などにより物件の建設が遅延されたり、中止されるリスクがあるため、デベロッパーの信頼性を考慮に入れる必要があります。
仲介業者さんも、信頼できる建設会社であれば、この点をアピールしてくると思います。
最初は、なんのことかわからなかったですが、実際、建設中止や完成遅延リスクがあるということから、信頼できる建設会社は、重要ということですね。
物件の現地視察
不動産業者に問い合わせたら、いくつか物件をすすめられると思います。
予算感や立地など、希望の条件に合った物件を実際に現地で視察しましょう。
最低でも、3~5件程度は、物件を見ましょう。ある程度、件数を見れば、比較できるようになりますし、見る目が養われます。
物件を見る時のポイントですが、
●完成時期
●金額
●内装はどこまで仕上げてくれるのか(ベトナムの場合、内装なしのスケルトン状態での引渡しが多いです。その場合、内装は、別途、自分で整えることになります。)
●代金の支払方法(現金払いは現実的に難しいと思いますので、海外送金になると思います、ベトナム現地の仲介業者だと、外国人購入のケースに慣れていないところもありますので、やはり、日本語の通じる慣れた業者をおすすめします。)
●支払スケジュール
●一括払いの場合の割引があるか
●将来の道路拡張計画や地下鉄の整備計画があるか(値上がりに影響します。)
●火災対策などの設備がしっかりしているか(実際、高層マンションで火災死亡事故あり)
●修繕計画の有無
●アフターケアの有無
ざっと上げてみると、こんな感じでしょうか。まだ、お気づきの点があれば、積極的に、納得できるまで、業者に質問しましょう。